刀剣乱舞元ユーザーの記録

刀種変更で離れた刀剣乱舞元ユーザーの見た、盗用発覚後の刀剣乱舞界隈。

尊いもの

刀剣乱舞についての、ただの私怨です。私にとって、刀たちは本当に「尊い」ものでした。
刀剣乱舞アンチの方には気持ち悪い文章だと思いますので、あらかじめお断りしておきます。

こちらも元はぷらいべったーに上げた、2016年1月の記事です。


これから書く事は、特定の誰かに向けての事ではありません。
このタイミングでのアップになってしまった事をお赦しください。

まずはじめに、私は地元の史跡や神社、郷土史に興味があります。
ちゃんと勉強した事はありませんが、学生時代から趣味で郷土史の本を読んだり史跡を巡ったりしていました。

そして刀剣乱舞の4月中旬組ユーザーでもありました。
刀種変更で、またそれをきっかけに公式の盗用を知り、ログインをやめ、現在はDMM退会によりアカウントも消滅しています。

私は、刀剣乱舞のキャラクターたちは、今でも好きです。
さらに言うなら、本当の意味で「尊い」ものとすら思っていました。
彼らを通じて元の刀の持つ物語と、その歴史的背景を知り世界が広がり、感動の連続でした。
中でもお気に入りだった二振りの刀が、地元にとても縁深い事を知って、驚いて、そしてすごくうれしかったのです。

刀剣乱舞をはじめたのは、個人的な事情で史跡のある地域を頻繁に行き来しはじめてた頃で、その刀ゆかりの場所近くにもゆく機会があり、「ここにあの刀があったんだ」と思うと元気が出ました。
色々と大変な時期でしたが、それで乗り切れたところもありました。
大好きな地元が、立派な刀ゆかりの場所であった事が、どれだけ誇らしかったか。

それを打ち砕いたのが、盗用の発覚でした。
恥ずかしながら私はちゃんと知ったのが7月下旬と遅く、それまでに私が知るトレスパクリの案件をはるかに越えて悪質でした。キャラクターへの愛着と、実生活で唯一の楽しみであった為、止める事は辛かったですが、それ以上に公式への不信感が大きく、結局ログインをやめ、のちアカウントも消しました。

そして、それ以来、地元にゆかりの立派な刀たちの事を、言葉にするのを憚るようになりました。
その刀の名前を聞いた人が連想するのが刀剣乱舞だと思うと、恥ずかしいとすら思ってしまうのです。
刀そのものは立派な歴史があるもので、それは変わりがないはずなのに、その名前は刀剣乱舞という、穢れたゲームによって汚されてしまったのです。

私は、刀剣乱舞のキャラクターたちを刀と重ね合わせて見ており、彼らは尊いものだと、恥ずかしながら思っていました。
穢れたゲームで使う事は彼らにとって恥辱だと思ったし、そう思うと、あの姿にこだわる事はなく、刀そのものの物語を愛してゆけばいい、と思えました。

しかし多くのユーザーはキャラ尊い、キャラには罪はない、と言いながら、穢れたゲームで彼らを躊躇なく使い続けました。
罪を犯しながらそれに相応しい贖罪のない、罪を背負ったままのゲームで。
その行為そのものが、彼らを尊いものでなくしているのではないか。
キャラを汚しているのは、あなたたちではないかと、思ってしまうのです。

現ユーザーにとっては汚れていてもかまわないのかもしれませんが、私には、地元の歴史までもが穢された気がして、耐えられないのです。
誇るべきはずの歴史を、口にできない悔しさを、分かってもらえないでしょうか。
恥じなければならない惨めさを、分かってもらえないでしょうか。

そしてそれは、刀剣乱舞が、盗用と、それによる万人が納得できる対処がなく続く限り、終わらないのです。
繰り返しますが、私は、キャラクターは今でも好きなのです。
何かの拍子に彼らの事を思い出して、ふっと笑ってしまい、すごく寂しくなります。
だからこそ、刀剣乱舞を擁護するための「盾」として、彼らが使われる事にも我慢ならないのです。

現ユーザーが刀剣乱舞に「NO」をつきつけない限り、その苦しみは続きます。
そんな苦しみを抱えているのは、私一人でない事を、できれば知っておいて欲しいです。