刀剣乱舞元ユーザーの記録

刀種変更で離れた刀剣乱舞元ユーザーの見た、盗用発覚後の刀剣乱舞界隈。

どうか刀剣乱舞とのコラボは思いとどまってほしい

この記事には、私見が多く入っています。

あまり公平な記事とは言えないかも知れないことをお断りしておきます。

 

刀剣乱舞とコラボする企業や、団体などが今も絶えません。

 

企業に関しては、版権買っちゃったから仕方なくやってるんだろうと思われます。

個人的に、好きな出版社もアンソロ出しちゃって大変悔しい思いをしていますが、好きな作品をたくさん出版してる会社の本を「爆死しろ」と願わなければならないのは地獄です。

版権買ってアンソロ出すのはいいのです。配信当初から話題になっていた作品だったし、多くの企業が飛びついたものと思われます。

でも、刀剣乱舞にはサービス途中で盗用が発覚しております。

これは版権を買ってしまった企業にとっても背信行為であり、企業もまた、被害者と言えるかもしれません。

…本当に仕方なくやってる場合はですが。

 

もっと辛いのが、地方の観光地や博物館、美術館、神社仏閣などのコラボ、便乗です。

個人的にはブームに便乗はおおありで、ゲームやアニメなどのブームはどんどん利用して行って欲しいと思うのですが、刀剣乱舞は「人気である」事を宣伝するのに力を入れているようで、それを見て「自分のところに関係ありそうだからのっかってみよう」と、何も知らない方々に思わせるのが悪質です。

 

その方たちは盗用の事を知っているのでしょうか。

 

この期に及んで新規でゲームをはじめる方もおられる事を思うと、ゲームの事など知らないで「人気がある」という情報だけで便乗してしまう団体も多いと思います。刀剣乱舞は自社が犯した盗用の事を周知せず、謝罪したかも明らかにせず、今もサービスを続けています。

本来なら、名前を使われた刀の所有者であるなら尚更、長きにわたって刀剣を守り、管理、維持し続けてきた事への敬意と、恩恵があるべきなのです。

でもこれでは、盗用ゲームにコラボ、便乗したという事実だけが残ってしまいます。

 

私が史跡関係、文化財を保有する施設などに、ゲームやアニメに便乗して利用して欲しいと思うのは、そこでお互いにとって一生の出会いがあるかもしれないと思うからです。

刀剣はもちろん、史跡や文化財は、国や公共団体の保護を受けているものもありますが、大抵が地元や個人の方が大切に守ってこられたもので、観光地や博物館、美術館で保管、展示しているものは見に行く事で、そしてまた繰り返し足を運ぶ事で支える事ができるものと思っています。

コラボなどでの訪問者は大抵は、はじめて博物館や史跡に訪れて、マナーもままならない方ばかりでしょう。

マナーの悪いまま、それっきりで終わる方が大半かもしれません。

 

でも、もしかしたらその「素質」のある人が、それまではゲームで興味が出たから、と軽い気持ちで見に行っても、そこで運命の出会いをして、そのものを支えてゆく一人になるかもしれない、そんな可能性があると思うのです。

そうやって、史跡や貴重な文化財を守って行くことになるなら、アニメやゲームなどのコンテンツと共存共栄の素晴らしい関係を築いてゆけると思うからです。

 

でも刀剣乱舞のコラボでは、少なくとも私は、どんなに素晴らしい展示でも、足を運ぶのに躊躇してしまいます。

現在の刀剣乱舞ユーザーは、盗用という他人の権利の侵害を許容してる方々であると理解するしかなく、また盗用に対してちゃんとした対応をしたとは言いがたい運営に、ログインをやめて呼びかけようとした心あるユーザーの声に耳を傾けなかった人ばかりです。(そう思うしかないのです。)

今、刀剣乱舞のコラボで喜んで出向かれるのはそういう方が大半だと思います。

心ある、歴史や刀剣が本当に好きな人ほど、今は遠くで息をひそめている感じがします。

 

私の偏見にすぎないかもしれませんが、目先の楽しみの為に、同じゲームの好きな心ある友人の声にさえ耳を傾けなかった人たちに、文化財を守り発展させてゆく可能性を見出す事ができません。大きなリスクを背負ってまでコラボする価値があるとは思えないのです。

 

どうか目に付きやすい情報でなく、そのコンテンツがコラボするに相応しいものかよく調べて欲しいです。

こんな事で本当に好きになれる可能性のある方が距離を置くことになったら悲しい事だしお互いにとって不利益です。

 

でも何よりも悪いのは、その「人気である」という信頼を裏切る、刀剣乱舞というコンテンツなのです。そこは、「私たち」が間違えないようにしたいところではあります。

 

蛇足ではありますが、どんなコンテンツでも、コラボの際は、必要以上に「こちら」に寄せなくていいので、どうかご自分達の守り愛してきたものを堂々とアピールして欲しいです。

そうする事で、そのものを本当に愛して足を運んでくれる方に多く出会えると思うのです。