刀剣乱舞元ユーザーの記録

刀種変更で離れた刀剣乱舞元ユーザーの見た、盗用発覚後の刀剣乱舞界隈。

はかり知れない風評被害

私は刀剣乱舞というゲームそのものを嫌いになってやめたわけではありません。

むしろ、やめる直前まで応援していました。

 

7月10日のお詫びの記事で、何があったかよく分からないし、全部新人のせいという文言にひっかかりまくっていたけど、とりあえずサービスが終わらなくて良かったと思っていました。

自分自身も、苦労して集め育てた刀剣男士たちにも愛着がありましたし、忙しい毎日の中、ゆるくできるゲームとして長く続けたかったし、何より、このゲームをきっかけに、刀剣や歴史への興味や世界が広がった気がしたし、博物館などに出向く機会が増えていたので、そういう良い影響があるコンテンツなら、長く続いて欲しいと思っていたのもあります。

 

でもそれは、刀剣乱舞が「いいもの」である事が前提でした。

サービスが続くのなら、問題のない「いいもの」なのだろうという安心感がありました。

 

私は盗用問題について詳しく知ったのは刀種変更の時でした。

どんなコンテンツでもネタバレが嫌いで、ゲームでも「やる」と決めたものはほぼ前知識なしでいつも始めたい性質なので、それまでは、このゲームに関する検索もほとんどした事がなかったのです。刀種変更で逆上して、そこではじめて他の方の意見を見てみたいとツイッター検索してみたのが盗用の詳細を知ったきっかけでした。

 

しかしトレパクについては、何も知らなかったわけではありません。

脇差キャラのデザパク疑惑はちょっと目にした事があって、真偽を確かめるのに検索してみて、個人的には言いがかりレベルだと思ったので、心底ホッとしたものでした。

 

それだけに、洒落にならない数々の盗用発覚には、本当に気が遠くなりました。

自分の楽しみもあるけれど、ゲームで人気が出たからと刀剣の展示を行ってくれた博物館、美術館、コラボで盛り上がってゆけたらとはりきってくれてた地方の方々や伝統産業の関係者の方々の事を思い、このゲームを応援する事で、そういう方たちにも恩恵があるといいなと思っていた事が、すべて、音を立てて崩れて行く気がしました。

どうするんだこれ、どう責任取るんだ、取り返しつかないじゃないか、と。

悪い夢を見ているようでした。

 

正直に言って、知らないふりをして応援してゆきたい気持ちもありました。何より自分の楽しみでもありましたから。刀種変更という後付の改変が、私にとってはそれ以上ない地雷で、もはや楽しみでもなくなったのでやめただけの事で、それが今でも後ろめたいです。

それがなければ、息をひそめていまだログインし続けていたかもしれないです。

ただ、そんなゲームの世界観やユーザーなど全く大切に思っていない事が伝わる改変をした公式には、たとえ刀種変更がなくても、もっと別の形で愛想をつかす事になっていたとは思います。

実際その後もいろんな問題がありますし…。

 

システムにも盗用があった事をこの時知り、何故手を出してしまったのだろうと、本当に情けなかったです。ブラウザゲームなどはふだん全くやらないので、余計でした。

刀剣乱舞には、そういうユーザーはおそらく多かったと思います。

ブラウザゲーというものに、新しい顧客を引き入れたのはいいけれど、まともな人は逃げ出したし、もう二度とソシャゲやブラウザゲーなどやるものかという決意をした私のような人間もいると思います。

それらすべてに盗用があると思っているわけではなく、精魂こめて作られてる良作の方が多い事は理解しています。

しかし、私のような知識のない者に、それを見極める事は多分できないから、極力手を出さないで置こうとおもってしまうのです。もう間違えたくないのです。

 

やらかしてしまった刀剣乱舞がいまだ存在する事は、それだけで周囲に様々な二次被害を出していると感じます。二次被害者と言える方々には、本来恩恵を受けるべきだった方がたくさんおられるのが本当に申し訳なくやるせないです。